外科・整形外科

外科・整形外科とは

整形外科は、全身の運動機能を支える骨格系と神経系の治療に特化しています。具体的には、脱臼、骨折、捻挫、打撲、関節や筋肉の炎症、むち打ち、椎間板ヘルニアなどです。これらの疾患は日常生活およびスポーツ中に発生することが多く、適切な診断と治療が早期回復につながります。
またさまざまな怪我や外傷の初期治療を担えるのも外科・整形外科の特徴です。たとえば切り傷、擦り傷、やけどなどが当てはまります。より専門的な治療が必要な大きな病院への紹介を判断しますので、小さな怪我であっても、不安や心配がある場合は積極的にご相談ください。

こんな症状はありませんか?

  • 切り傷・すり傷ができた
  • ペットに噛まれてしまった
  • 脱臼もしくは捻挫をしてしまった
  • 釘やトゲなどが刺さってしまった
  • やけどをした
  • 腰の痛みがなかなか引かない

外科・整形外科で扱う主な疾患

すり傷・切り傷・やけど

日常生活や運動時に「すり傷」「切り傷」「やけど」はたびたび見舞われます。多くの方が自然に治癒することを選択すると思いますが、生じる箇所、重症度に応じて、治癒期間および後遺症の程度が変わります。特に問題は無いと思っていても、重症化しているケースもあるので、少しでも違和感を覚えたら当院での初期治療をお勧めします。

すり傷
道端で転倒したり、ぶつかったりした際にすり傷はよく発生します。すり傷においては初期対応が重要です。傷口を水で洗浄し、汚れを丁寧に取り除いた後、消毒するのが基本的な流れです。すり傷は多くのケースでは自然に治癒します。しかし汚れが残ったままだと、治癒後に跡が残る可能性があります。
切り傷
切り傷における治療のポイントは、傷の深さや位置に応じた適切な処置を行うことです。深い切り傷もしくは神経や血管を損傷する症例の場合は、専門的な治療が必要です。切り傷の一次縫合は受傷後6~8時間以内が理想とされます。そのため切り傷が生じた場合は迅速に当院までご連絡ください。
やけど
やけどは、その深さや広がりによって治療法や回復までの期間が異なります。重度のやけどは、治癒後に目立つ傷跡やケロイド、拘縮などの後遺症を引き起こすことがあります。やけどの治療では、初期の冷却処置と、感染予防、適切な創傷管理が重要です。特に患者様ご自身ではたいしたことのない火傷に思えても、見えない部分で大きな傷を負っている可能性があります。自己判断せず、不安や心配がある場合は専門医の診察を受けることをお勧めします。

皮膚の腫瘤の摘出(粉瘤・脂肪腫など)

当院では粉瘤や脂肪腫の摘出も行っていますので、お気軽にご相談ください。

粉瘤について

粉瘤は、皮膚の陥入が原因で老廃物や皮脂が袋状に蓄積することです。汚れや油が溜まりやすい首、背中、臀部、耳の後ろなどに現れます。通常は無症状ですが、細菌感染が起きると赤み、腫れ、膿が出るなどの症状が見られます。粉瘤のサイズは基本的には1~2cm程度で悪性化することは稀です。しかし大きくなったり目立つようになったりした場合は、外科的な摘出が必要となるケースも存在します。ほとんどが局所麻酔を用いた日帰り手術で対応可能です。

脂肪腫について

脂肪腫は、脂肪細胞が腫瘤のように増殖する状態です。発生箇所はさまざまで、皮下に柔らかい固まりとして生じるのが特徴です。通常は無症状ですが、周囲の神経を圧迫すると痛みを感じることがあります。まれに大きくなった脂肪腫が悪性腫瘍に変化することもあるので、脂肪腫が大きくなりつつある場合は、外科的な切除をご提案します。通常は局所麻酔で行われる日帰り手術対応可能です。ただ、サイズが10~20cmに達していたり、複数個所に発生していたりする場合は全身麻酔を用いた入院手術が必要となることもあります。

骨折

骨折は外傷によって骨が折れている状態です。そのように聞くと患者様ご自身でも簡単に判断できると思われるかもしれません。しかし、打撲や捻挫との違いを見極めるにはレントゲン検査が必要です。ヒビだけの骨折であれば、ズレのある骨折よりも治療危険は短い傾向にあります。ただ、初期段階での固定や日々安静にしていることが回復過程に大きな影響を与えます。

打撲

打撲は、人や物に衝突して皮膚や皮下組織が損傷した状態です。打撲した部位では内出血が生じ、腫れや痛み、熱を伴うことがあります。また、手足の打撲で治癒が遅い場合には、骨、関節、筋肉への影響も考慮し、医師の診察が必要です。打撲の初期応急処置としては、氷水の袋や冷たいタオルを使用し、患部を冷やすようにしましょう。そして腫れが引いた後には外用薬や消炎鎮痛剤を適宜使用します。
ただし、頭部や胸部、腹部の打撲は注意しなければなりません。これらの部位へのダメージは脳や内臓への損傷に関わっている可能性もあるため、速やかに医療機関を受診することが重要です。

骨粗しょう症

骨粗しょう症は、骨密度が低下し骨の質が劣化する病気です。骨がスカスカになるので、ささいな衝撃にも耐えきれず、骨の変形や骨折が起こりやすくなります。特に加齢に伴い発症しやすいのが特徴です。軽い転倒でも骨折しやすくなり、日常生活への影響が大きくなります。実際に日本では、介護が必要になる主要な原因の一つとされています。

骨粗しょう症は女性がかかりやすい?

骨粗しょう症は、男性よりも女性に多く見られる疾患です。その理由は年齢が上がるにつれて、女性ホルモン(エストロゲン)が減少し、骨量が急速に減少するからだと言われています。

骨粗しょう症の治療には、ウォーキングやエアロビクスなどの運動、カルシウムやビタミンD、ビタミンKを含む栄養補給、そして日光浴によるビタミンDの生成が効果的です。また状況に応じて、骨吸収を抑える薬や骨形成を促進する薬を用いた薬物療法をご提案できます。患者様一人ひとりの状態に合わせた治療計画を作成しますので、加齢によるものと諦める前にぜひ一度ご相談ください。

腰痛・肩こり

肩こりの原因はさまざまです。一般的なのは首と肩の間の筋肉が緊張することで血行が悪化し、乳酸などの疲労物質が蓄積するためだと言われています。特に姿勢の悪さ、同じ姿勢が続く、体調不良で血行が悪いなどの要因があると、頭の重さが首と肩に負担を与え、肩こりが生じやすい傾向にあります。
同様に腰痛に関しても、腰部への負担や骨格の歪み、神経の圧迫など複数の原因によって起こるのが特徴です。場合によっては痛みだけではなく、歩行動作に影響を与えたり、しびれが生じてきたり、日常生活を営むのが難しくなります。肩こりと腰痛どちらにしても、症状に応じた治療が必要です。当院では間接内注射治療などの方法を提供しています。

女性は男性に比べて肩周りや腰の筋肉が相対的に弱いため、肩こりや腰痛を発症しやすいのが特徴です。特に更年期以降は筋骨格系の老化や社会的ストレスによりお悩みを訴える方が増える傾向にあります。

  • 手足の痛みやしびれがある
  • 手足が動かしにくい、もしくは力が入りにくい
  • 腰を曲げられない
  • 背中の凝りがつらい
  • 腰を曲げた際、太股やふくらはぎに痛みを覚える
  • 座った際に坐骨や大腿に違和感がある
  • 以前より歩行が難しくなっている
  • 頻尿、残尿感、尿失禁などのトラブルがある

もし上述のような自覚症状がある場合は、筋肉や神経にトラブルが生じている可能性が高く、適切な治療が必要です。当院では問診、神経学的検査、レントゲン、MRI検査などを通じて総合的な診断を行い、症状に応じた治療を提供しています。

TEL お問い合わせ PageTop